-->
教育学などを学んでいると、たまにハッとすることがあったりする。少なくとも、僕が最初にこれを聞いた時はそんな気持ちになった。
もうずいぶんと前の話になるので詳しくは覚えていないが、教育に関する講演会に参加した時に、ある先生が子供の反抗期について語っていた。
「子供の反抗期は自立の第一歩です。」
これにはハッとさせられた。大学で心理学を専攻してたくせに、そんなことも知らなかったのかと笑われそうなものだが、これには妙な説得力があった。なぜなら、自分が反抗期の時、親から離れた時が一番心地よかったからだ。
自分で物を考え、自分で何かしらの決定を下す時、合ってるにしろ、間違っているにしろ、他人に干渉されたくない年ごろだったのだろうと思う。かといって放っておくと残念な方向にしか進まない自分に甘い子もいるだろうけど、一定のルールに従うことを覚えていさえすれば、自分で判断させたほうがもしかしたら上手くいくかもしれない。いちいち従わないことに、目くじらたてる必要もないかもしれない・・・
子供が反抗期で困る、と相談された時、ふと思い出す話でした。