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睡眠時間に関する一考

少し遅くなりましたが、新年明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願い致します。

さて、新年に入り、心機一転頑張っていこうと考えておりますが、ここで一つ、2016年がどんな年だったのか、ということを振り返っていきたいと思います。というのも、自分的にはかなり色々とあった年で、周りにも、厄年だの云々と言われたり、見ていて面白い年だったと言われたりしていました。正直なところ、厄年であるなら、実は2015年からの流れなので、さほど気になることではなかったのですが・・・

2015年は、ヨルダン旅行の末1月にはひどい風邪を引いて、夏には肺炎になり、12月、日本ではパスポートを失くすという失態をおかしてしまいましたが、塾生は輝かしい大学合格実績を残し、日本で取得したSATのスコアも、満点は逃したものの、それまでで最高点だったので、とりあえず良しという年にしていました・・・ヨルダン旅行も、旅行ではベストバウトなんじゃないかってぐらい最高だったし。。。 

2016年は、病気はあまりなかったものの、4月にはバイクに轢かれて交通事故にあったり指を怪我したり不必要と思われた耳の手術をされてしまって苦しんだりと色々ありましたが、新しい発見も多々あり、なかなか勉強になった年でありました。

というのも、まず去年は、なかなか変化の多い年だったということがありました!

一昨年に体験で数回行ったがすぐに病気やSATの勉強やパスポート紛失事件のせいでなかなか通えなかった、ブラジリアン柔術の習い事を本格的に始めた年でもあり、SATも新しい形式へと変わり、大学受験もこれまでにない変化を見せて、新たな挑戦、新たな勉強、新たな情報収集、と色々と忙しい年であったともいえます。新たな~、シリーズでも、細かいところで色々な発見があったわけですが、去年体験した発見のベストバウトにあげたいのは、自分の睡眠時間に関する発見です。

僕の睡眠云々に関するこだわりは、そもそも2015年にSATのための勉強をしていた時から来ています。その時の体験はいずれお話するとして、とにかく統一試験の成績アップのためには、生活習慣、とりわけ睡眠の習慣の調整が必要不可欠であると、そのころからかなり確信していました。

ネットなどから情報を取ってきては、睡眠時間は大体6時間半~7時間半ぐらいが理想である、とか、9時間以上寝ていると寝すぎで早死にする、とか、新しい睡眠の習慣に体が慣れるまでは3週間かかる、とか、脳は起きてから3時間ぐらい経ってから完全に目覚める、とか、一日だけ睡眠サイクルを変えるとその日は脳はうまく機能しなくなる、など、様々な知識を蓄積していきました。実際に実践してみると、確かに一般的に言われている健康的な睡眠サイクルに自分の習慣を合わせると、3週間ぐらいで慣れてきて、とても快適に過ごせたような気がしました。

実際に、SATの試験は僕は日本で受けなくてはいけなく(成人はSATのテストは母国で受けなくてはいけないという決まりがある)、そのために時差でけっこう苦しめられた(2時間の時差でも、朝早いテストの場合は睡眠サイクルを合わせるのが困難。特に塾の仕事は夜遅くに終わるので・・・)ので、睡眠云々をあるていど調整するだけでも大分普段の実力を出せた結果になりました。

それはさておき、去年はさらに飛躍した発見をすることとなりました。

それは、自分の睡眠時間と体調の変化についての発見です。

あれは夏期講習の時でした。アメリカ式インター校は大体6月頭から休みに入り、8月頭に新しい学期が始まるのが一般的です。イギリス式は6月後半から8月後半にかけて休みになります。アメリカ系のインターへ通う生徒が多数のGENIIとしては、例年は夏期講習のスケジュールは普段は6月の二週目から8月の頭までとしていました。大体は、TOEFL講座、SAT講座、プレTOEFL講座などが夏期講習に入ってきて、それぞれ週5日やる、という感じでしょうか。これに大学受験講座を空いている時間に不定期いれる、というのが塾のスタイルだったわけです。

例年は、週6日ぐらいで、08:00に授業が始まり、ほぼノンストップで授業(昼飯も授業の休憩時に一気に食べる)をして21:30終了、という感じです・・・このスケジュールもかなり鬼なのですが(ただし週末はもう少し早く終われる)・・・

去年は、TOEFL、SAT、プレTOEFL、大学受験講座の他に、IELTS講座というのも設けてしまい、ごちゃごちゃ調整している間に08:00開始授業が週7日となってしまい、休みはゼロな上、夏期講座全体のスケジュールも半月ほど伸びてしまい、ブラジリアン柔術もせっかく練習相手が付き合ってくれるというので週6日ぐらいは06:15開始07:30終了という感じで練習して、という感じになりました。

その結果、休みなく活動する時間帯が6:15開始の21:30終了という感じになってしまい、さらに一緒の職場で働く妻も、朝も午後早い時間までは絶対に手伝ってくれないわけですが、夜は一緒にご飯を食べるというのが夫婦の掟となっているので(水曜日だけ妻が休みを取っているので別行動)、塾の終了後にご飯を食べに行き、帰りはけっきょく23:00過ぎるということが当たり前の生活になっていました。これを含めると、ある意味僕は06:15から23:00までノンストップで活動していたことになります。

睡眠は、というと、食べたものを消化するのに時間もかかるので、けっきょく就寝は約01:00、起床は05:00(起きてからあんまりすぐにばたばた動くと頭も痛くなるし下痢にもなりやすいので活動の一時間前には起きるようにしています)、というのを週7日、という怒涛のスケジュールとなってしまいました。

睡眠サイクル説によると、人間の睡眠は90分周期で浅い眠りと深い眠りを繰り返し、それに合わせて90分の倍数ごとに寝起きすると良いとされていますが、それに合わせてなんとか4時間半寝ようとしても、色々な関係で都合がつかず、けっきょく01:00〜05:00というサイクルに合わせるのが自分のスケジュールにとっては一番都合がよかったので、まあまあ、二ヶ月強の辛抱だ、ということでこれにあわせようとしました。

案の定、6月から7月にかけては、元気いっぱいに授業をしていた(ように見えていたはず!)ようでかなり精神的にも肉体的にも痛めつけられていたと思います。まあ、起きたりするのは比較的すぐに慣れたのですが・・・でかいニキビも出るようになり、妻には顔を洗い忘れたと誤魔化しながら(柔術やめろといわれそうなので)、睡眠サイクルが戻るまでの辛抱だと言い聞かせて全力でことに臨んでいました。

その結果、驚くことが起き始めました。あるていどは実際3週間ぐらいで慣れたのですが、講習が終わりかけで(2ヶ月以上経ってきたころ)、少し早く授業が終わり、早めに帰れる日が増えたあたりのころに、自分の体が一日に4時間ぐらい寝るのが一番元気な状態になる、ということを発見したのです。いつの間にか、それ以上寝ようとすると、寝すぎの状態のように頭が痛くなったり、体がだるくなったりと、すごぶる調子が悪くなってしまう体質に変わってしまいました。しかも、早く寝ても遅く寝ても同じことで、11時に寝れば3時に目が覚める、3時に寝れば7時に目覚める、そして二度寝すると非常に気持ちが悪くなるという具合なので、そのまま起きている、といった具合に、4時間睡眠の体ができてしまいました。少し昼ごはんの後に眠くなったりもしますが、それ以外ではいたって元気に過ごせてしまっています。

ただし、ここで忠告しておきます!寝ないでも大丈夫、って結論ではないですよ!!僕がたまたまこうなっただけで、他の人が真似しようとしたら重大な健康被害があるかも分かりませんので、体調が悪くなったら無理はしないほうがいいでしょう!

さて、話を戻します。あまり寝ないで大丈夫なのか、早死にしないのか、と心配になり、ネットでも色々検索したところ、どうやらあまり寝ないでも大丈夫という人は、けっこういるみたいですね。その典型で有名人といえば武井壮でしょうか。45分の睡眠で元気になるみたいですし・・・嘘だとか、ネタだと思っている人もいると思いますが、彼は小学校5年生の時から自分の身体を操る意識を常に持っていた人らしいので、あながち嘘でもないのではと思っています。

TED TALKに出ていたジェフ・イリフ氏によると、睡眠が必要不可欠なのは、睡眠中に脳が毒素を浄化するからだ、ということになっています。この考え方は、なにもジェフさんから始まったわけではなく、杉晴夫氏著書の「現代医学に残された七つの謎」(ブルーバックス)にもあるとおり、けっこう色んな人が考えていたっぽいです。ジェフさん曰く、睡眠中、脳細胞は縮小し、脳の髄液(CSF)が脳に浸透し、血管の外壁の浸透作用を利用して(というのも、脳にはリンパ管がないので、他の器官のようにリンパ管を使って老廃物を排泄するシステムになっていないらしいです)毒素を流しだしていく、ということのようです。この毒素の正体はアミロイドベーターである、という研究者もいるようで、近年の研究で睡眠に関しては色々なことが分かってきているようです。

さて、上記の考えに基づいた上で、もし睡眠の最大の目的が脳の老廃物の除去であるなら(フロイトなどは、精神の健康のためにも睡眠は必要、と一言申してきそうなものですが)、これをいかに素早くやるかで睡眠時間を調節でき、それには個人差がでるのでは、と考えてしまいます。4時間睡眠で2ヶ月以上やっていくうちに、僕の体が「こいつはまたすぐに起き始めるから、さっさと老廃物を取り除くぞ」みたいな感じで髄液も脳細胞も血管もせっせと働いて、なんとか4時間で除去作業をあるていど終わらせるようになってしまったのでは、というのが僕の仮説です。最強の柔道家と噂される木村政彦も、稽古の時間を増やすために睡眠を3時間にしたらしいですし・・・というか、そうやって調整できるものなのか、と思わされてしまいます。もしかしたら、身体の限界を超えてしまうと思えるような活動をすることで、体に強制的な変化を加えることなどができるのかもしれません。

そういえば、僕の友人で、瞑想をすることで人生が変わったというようなことを言っているタイ人の方がいます。彼曰く、学生時代はどうしようもなく短気で、辺り構わず喧嘩をはじめていたような人だったらしいのですが(実際に彼の昔を知る人はそうだったと証言しています)、彼が高校生の時、生徒に授業中に30分も瞑想させる変わった心理学の先生がいて、その先生の瞑想のおかげで、短気がなおったということらしいです。彼はその後、大学を出て外資系の一流コンサル社へ就職し、なかなか人生を謳歌しています。その彼の話では、瞑想の世界でも達人がいて、一日で一時間瞑想をすれば、それが睡眠の代わりになってもう寝なくても大丈夫という人もいると聞きました。にわか信じられなかったので、個人的にはスルーしていた話だったのですが、去年の発見もあり、今になってそういう人もいるかもしれないなと考え始めました。

ここまでくると、これを読んでいる人は、今の僕は睡眠時間4時間平均であると思っている人もいると思います。少なくとも、12月ぐらいまではそうでした。ただ、12月の頭のあたりで色々な事情があり耳の手術をしたのですが、これがひどい痛みで寝れない日が続き、その後一日中、塾の授業が始まるギリギリの時間まで寝込む日々が続いてしまったせいでだいぶ睡眠サイクルが乱れてしまい、今は少し不安定状態です。4時間睡眠でも大丈夫だけど、もう少し多く寝ても大丈夫、といった感じです。ただ、4時間で起きようとすると少し眠いので、完全に復活はしていない、ということでしょう。

眠りの時間はこれからもじっくり観察していこうかなと思っています。でも、同じやり方で睡眠を削れとかってのは、生徒に勧めるわけにはいかないですね〜。子どもはたくさん寝たほうがいいとは思うので。。。それに、生徒は最悪の場合、授業中に寝る、という手段もありますので・・・ でも、インター校だと、宿題が多い日は睡眠時間が3時間とか、そういった生徒の話もよく聞きますから、少ない眠りで元気に活動できるなら、確かに便利ですよねぇ。。。眠ることを至上の楽しみとしている人もいる、とはいいますけど、けっきょく夢を見る以外は何も覚えてないわけですからねえ・・・短く寝ていい夢みて元気に目覚める、っていうのが一番いいかも、ですね。

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