近年、日本でも一部の高校で取り入れられ有名になりつつあるIB。 IBとは元々、国際バカロレア(International Baccalaute)の略で、2年間で終了する国際的に権威のある特別カリキュラムのことです。構成主義に基づき、「考えられる生徒」を育てるためのカリキュラムでもあります。よく、IB〜点、など、点数でIBを語るのは、IBが終了する時に行う最終試験の結果がそのまま点数となり、その点数が大学受験において重要となるからです。下記に、IBについての云々をつづっていきます。
IBを取得する条件は、とりあえず下記の三つ。
- IB科目を6科目取ること(フルIBという)。
- 6科目中、高レベル科目3つ(HLまたはHigher Levelと呼ばれている)、標準科目3つ(SLまたはSLと呼ばれている)を取得しないと、フルIBにならない。各科目はHLとSLに分かれており、高レベルのほうが難しい。
- 合計点が24点以上であること。
各科目7点満点+TOK(Theory of Knowledge)と呼ばれるエッセイが3点満点で、合計45点満点。
近年ではIB校が増えたせいか、トップ校あたりを出願する生徒たちの、IBスコアのインフレがみられる。例えば、IB40点(相当な高得点)でも京大や東大の書類選考で落とされてしまうケースが2015年度受験であったらしい(英語圏で、しかも長く海外にいる生徒はそういう意味では不利なのかもしれない)。同じく40点でも書類選考通った生徒もいるが、合わせてTOEFL110点以上持っていたため、それが良い後押しとなったと考える(というよりも、東大などを目指すなら、そもそも110点ぐらい持っていないとどうあっても厳しいのですが。)
トップ校に出願するのに必須だとか言われているが、あれば出すだけの話で、なければ合格できないわけではない。
むしろ、SATやTOEFLなどで高得点を取得したほうが合否に関しては分かりやすい。
しかし、IBの高得点を持っていれば、SATなどは取らなくとも(TOEFLはそれでも大抵必要だが)書類選考がだいたい通る。